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犬のフィラリア症の予防

犬フィラリア症

Q: 犬フィラリア症が怖いのはなぜですか?
フィラリアは奇生虫の名前です。英語ではハートワーム。 心臓糸状虫(犬糸状虫)を意味します。この虫が蚊の媒 介によって心臓に住み着き、様々な障害をおこします。 これが犬フィラリア症です。長いものでは28cmもあり、 長期間心臓に寄生して血液の循環を悪くし、肝臓・腎臓・ 肺など多くの臓器に異常をきたします。特に小型犬では 少数寄生でも重い障害を起こす怖い病気です。犬たちの 死因のトップが犬フィラリア症です。

以下の項目に一つでも思いあたったら犬フィラリアに注意
●食欲がなくなる
●散歩に行きたがらない
●ゼーゼーした咳をする
●体重が減少する
●運動後に失神して倒れる
●呼吸がはやくなる
●口・眼などの粘膜に赤味がない
●腹囲が大きくなってきた
●尿が赤ブドウ酒様に赤味を帯びる
Q: 犬フィラリア症はどうやって感染するの?
犬フィラリア症は犬から犬に直接感染するのではありま せん。犬フィラリア症にかかっている犬の血液を吸った 蚊にさされることから伝染していきます。 室内で飼われている犬でも朝夕の散歩で蚊に刺されれば フィラリアが感染し、成虫が心臓に住み着きます。
心臓に寄生する成虫
Q: フィラリアにかかっているかどうしたらわかりますか?

夏を越した数による感染率

フィラリアは蚊が媒介するので、夏を越す度に感染率が 高くなります。血液を調べて、寄生しているかどうかを チェックすることが大切です。寄生の確認は、血液の子虫検査と免疫診断によって行われます。また、症状、胸部X線検査なども診断に重要です。
Q: ワクチンなどで予防できますか?
残念ながらフィラリア感染を予防できるワクチンはあり ません。愛犬を守るベストの対策は予防薬を与える事で す。この予防法は、蚊から感染した幼虫を心臓にたどりつくまでに完全に殺してしまうのです。このため1ヶ月 に1回の投薬で確実に予防できる安全な方法です。
Q: 予防期間はいつから、いつまで?

蚊からの感染期間と予防(投薬)期間

予防薬の投与は、蚊からの感染が始まって1ヶ月から、 感染が終わって1ヶ月までの期間を、1ヶ月間隔で行う 必要があります。