ペットの病気やケガの治療、相談は兵庫県豊岡市の有田動物病院へ

猫のエイズ・白血病

猫のエイズ・白血病

命にかかわる病気だからこそ、 定期検査で早期発見! もうあなたのネコはたたかい始めているかもしれません!
FeLV/FIVとはそれぞれ、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルスとよばれるもので、様々な病気を引き起こす、やっかいなウイルスです。
Q: 感染したらどうするの?
感染ルートはまだ不明なことがたくさんありますが、わかっているルートは、FeLV(母親からの感染・長期間の 親密な接触・噛み傷によって感染)。FIV(噛み傷によって感染)。
Q: どれくらい感染しているネコがいるの?
米国では、約1,500施設の病院に来た約20,000 頭の猫を調べてみたところ、FeLV陽性が13.3%、FIV 陽性が7.4%でした。さらに病気の猫ばかり集めてみる と、FeLV陽性が21.1%、FIV陽性が11.6%と増加しました。この調査は病院に来た飼い猫のみを対象してい ますので、野良猫も含めるとかなりの猫がFeLV/FIVに感 染しているでしょう。
Q: 予防注射はあるの?
猫白血病の予防注射はあります。しかし、接種の前には検査が必要です。くわしくは獣医師にお訪ね下さい。
Q: 治療はどうするの?
残念ながら直接これらのウイルスをやっつける方法は今のところありません。(ただしFeLVの場合、感染後約2ヶ月位までの急性期の間は治る可能性があります。) ですから猫の体力を落とさないように注意深くケアしてあげることや、何かの症状が出た場合に、早めの対処をしてあげるということが大切です。 
Q: では感染したらどうすればいいの?
大事なことは、感染してしまっても大切に扱ってあげれば、一般的な猫の平均寿命くらい生きられる可能性があるということです。またヒトに感染しないこともわか っています。具体的には以下のような注意が必要です。 
● 家の中だけで飼うようにして、他の病気にかからないようにする。
● 猫にとってストレスのない環境を作る。
● 特に家に何匹か動物がいる場合はそれらとの関係に気をつけ・飲み水はきらさないよう にする。 
● 定期検診を受け、二次感染を早期発見して、早期治療する。
● 何か変わったことがあったら、小さなことでもすぐに病院に連絡する。 
● 他の猫へ感染させないように気をつける。 
● 家に他の猫がいる場合はその猫たちの検査も行う。